黄金餅コース
 下谷の山崎町の長屋に薬を買うのも嫌だというケチな”西念”という乞食坊主が住んでいた。隣に金山寺味噌を売る”金兵衛”が住んでいた。ある日風邪で西念が寝込んでいた。それを金兵衛が見舞うと西念は「あんころ餅」を食べたいと金兵衛に頼む。金兵衛があんころ餅を買ってきてやると「人の見ている前では食べられないと金兵衛を帰す。不思議なことを言うものだと思いながら帰って壁の穴から様子を見ているとあんこをかきだし貯めこんでいた金をあんこにして餅を食べ始めた。全部食べたところで死んでしまう。
愛宕山  愛宕神社男坂
 金が未練で死ねなかったのか、あの世へ金を持って行きたかったのか、いずれにしても、今度は金兵衛、西念のおなかに入った金を何とか我が物にしようと死体から金を回収(?)するために奮闘する様子を語った落語である。
絶紅坂
かなり、キモイ話のはずであるが終始笑いの中であり、笑いとさせるのに十分な距離である。我が家から桐ヶ谷までは3キロぐらいあり、桐ヶ谷から新橋はその3倍ぐらいある。